「伝える星の下に生まれてきた人なんだね」と言われたことがあります。
確かに気象キャスターになったのも、「気象予測データを基に、自分の考えを加えて」情報を送り出すことに魅力を感じたからでした。
これまでは情報をニュース番組でお伝えしてきましたが、ニュースは毎日スルスルと流れていってしまいます。
一方、映画というエンタメ作品は違います。映画内の登場人物の視点で人生を追体験でき、自分の中にポジティブな感情や変化が残る。
私はいつも野本監督の映画に引き込まれ、そんな体験をしてきました。
「自分の届けた情報で、誰かがポジティブに変化してくれたら良いな」そんな思いが溢れに溢れて、映画をつくることに決めました。
この映画を通じて、1人でも多くの人が自分の生き方を受け入れられるようになったらうれしいです。
そして、誰もが生きやすくなる「境界の少ない社会」が作られていくことを願っています。