母のいた風景(仮)

石巻で映画を撮るプロジェクト
クラウドファンディング

あらすじ

埼玉のリフォーム会社に勤めている玲

ある日、幼なじみの凪からの連絡を受け

同僚の裕太と共に凪の住む石巻を訪れる

玲にとっても石巻は故郷である

玲と凪が抱く

それぞれの過去への向き合い方

それぞれの未来への向き合い方

そこに生じる二人の心の掛け違いが

あの日の過去を引き寄せる

“あの日を忘れない”

その思いは二人を過去へと連れ戻すのか

それとも未来へと歩ませるのだろうか…

特報

映画製作にあたって

一昨年2019年の年末近く、私は、石巻で同世代の友人達と飲んでいた。2011年、東日本大震災の直後に立ち上げた「東北関東草の根支援プロジェクト」を何年も地元で支えてくれたYさんと、当時ご自宅の住宅復旧をさせて頂いたRさんである。Rさんは、震災でお姉さんを亡くされていた。お風呂場にたまった砂利をかきだし、掃除と修繕をおえて「終わりました」と、告げた時に「こんなにキレイになるなんて」と、わっと泣きだした彼女の姿を今でも決して忘れることは出来ない。その時、ポツポツとお姉さんの話しをしてくれたことも、つい最近のことのように、思いだす。

「久美ちゃん、こっちでも映画撮ってよ」

「撮りたいね。皆でつくりたいな」。

その時の会話を実現するなら、この10年目の年にしようと決めた。

石巻駅

前年の2018年には、仙台で日本心理学会第82回大会「ございん」が開かれている。震災後、東北でこの学会が開かれるのは初めてであった。災害時心理学に関する内容のものも多く、当時の様子を伝え続けている方のお話しを聞く機会もあった。

私が、心理を学ぼうと思ったきっかけは、震災でありその翌年に大学入学を決めた。なぜ心理学だったのかと言えば、「自分が石巻に通い、今も続けている活動はいったい正しいのだろうか」と自問自答する毎日に、苦しくて答えが欲しかったのだ。又、更に「なぜ、あれほど沢山の方が逃げ遅れ、亡くならなければならなかったのか」と、いう点を知りたかった。 同じような災害がおきた場合、今後どうすれば良いのかを主観でなく、ちゃんと学びたかったのだ。悲しみを繰り返さないために。

復旧工事に入らせて頂いた時、避難所や仮設住宅でイベントをやらせて頂いた時、子ども達と浜で遊んでいる時、様々な場面で沢山の方から話を聞いた。

海がざーっとひいて、そのうち真っ黒な水が下からどーんとあがって打ち寄せて来た。お風呂で下から水をどんと手のひらで押した時に、水が持ち上がる感じ。山の上からそれを逃げた皆で見ていた。

車で逃げてたら、渋滞にはまって動けなくなってしまった。車は高いからね。中々捨てて逃げられなくて。でも、周りの人がどんどん逃げ出して私も走った。(後日、その車は乗り捨てた場所から1キロ近い場所に流されていた)

おばあちゃんの手をつないでいたけれど、逃げる時に手が離れてしまった。今も、おばあちゃんは見つかってない。

話を聞かせて頂いた方の中には、既に亡くなってしまった方もいる。

あの日を忘れない

今私が未来に対して、自分が出来ることを考えればそれは「形に残して伝えること」では、ないかと思う。伝えること。つなぐこと。ここで何があったかを忘れないこと。今、ここにいる私が、当時を知らない子ども達に出来ること。

このたび、「映画」という到底一人では成し遂げられない形で、それを実現出来たのは、沢山の方のご協力や思い、資金の提供があったからだ。現在、新型コロナウイルス感染症が爆発的な広がりを見せている。映画の撮影も思い通りに行かないこともある。そんな中、不便を不便と言わず出来る限りの対策をしながら、撮影にいどんで下さるスタッフやキャストの皆様、協力してくださった数えきれない程多くの方に感謝をこめて、この作品を出来るだけ沢山の方に届けていきたい。

202195
有限会社エイジア 代表取締役 稲村久美子

¥現在の総支援金額

569,000円

56%

目標金額は1,000,000円

【A】
[応援コース・ポストカード付]
5,000
isakazu 氏デザインポストカードセット。
ご住所、お名前お知らせください。


【B】
[トートバッグコース]限定10
10,000円
・エイジアムービーオリジナルトートバッグイラストレーターisakazu氏デザイン。色 水色。
・オリジナルポストカードセット。
レターパックでの発送となります。ご住所、お名前、電話番号お知らせください。


【C】
[限定フォトブックコース]
10,000円
・スチールカメラマン、キャスト撮影のフォトブック
・isakazu 氏デザインポストカードセット。
※ご住所、お名前お知らせください。


【D】
Tシャツコース]
20,000円
・isakazu 氏イラスト/エイジアムービーオリジナル T シャツ 2 枚。サイズ S,M,L。
・オリジナルトートバッグ 2 種類。
・オリジナルポストカードセット。
T シャツの柄は、選べませんがポップな物か渋めのどちらか、お好みとサイズを 選んでください。 (メンズサイズ、又はレディースかもお願い致します。一枚ずつサイズ違いも可)
※ご住所、お名前、電話番号お知らせください。

リターン品グッズ一覧 リターン品トートバッグリターン品Tシャツ


【E】
[試写会&過去作DVDコース]限定10
30,000円
・埼玉県内での試写会ご招待
・エイジアムービー製作『次は何に生まれましょうか』(野本梢監督)DVD。監督と稲村Pによるコメンタリーも収録
・isakazu氏デザインポストカードセット。
※ご住所、お名前お知らせください。
※試写会場までの交通費は実費となります。


【F】
[試写会&エンドロールコース]
50,000
・エンドロールにお名前(中サイズ)
・埼玉県内での試写会ご招待
掲載されたいお名前をお知らせください。
試写会場までの交通費は実費となります。

【STEP1】
メール(asiamovieina@gmail.com) 又は直接稲村久美子のfacebookメッセンジャーへ希望するリターンをご連絡下さい。
LINEでお友達登録されている方はLINE からご連絡下さい。

【STEP2】
プロジェクト専用口座へ支援金のお振り込み、または直接お渡しをお願いたします。
(領収書が必要な方は、お申し出下さい)

・振込先(プロジェクト専用口座)
青木信用金庫 桶川支店
普通 5023476
有限会社エイジア

【STEP3】
支援金のお振り込み、または直接お渡しただき次第、リターン品の準備をさせていただきます。

青木信用金庫 桶川支店
普通 5023476
有限会社エイジア
(プロジェクト専用口座)

映画の制作費として使用させていただきます。
制作費を超えるご支援いただいき余剰金が発生した場合は、余剰金を以下団体/企業へ寄付させていただきます。

・みやぎ東日本大震災津波伝承館
・笑顔はぐくむこころの森ガーデン併設カフェ
・MEET門脇

FAQ

メール(asiamovieina@gmail.com) 又は直接稲村久美子のfacebookメッセンジャーへお願いします。LINEでお友達登録されている方はLINE からご連絡下さい。

総額 427,000円です。

こちらの金額を「現在の総支援金額」に含む形で引き続き皆様へのご支援をお願いしております。

メッセージ

野本梢

野本梢/監督・脚本

震災から10年、映画を撮りたいと稲村プロデューサーからお話をいただき、石巻に伺わせていただきました。
そこで見たのは報道とは差異のある、整備された街並み、海の見えない防波堤など、現地の人々が前を向いて同じ事を繰り返さないよう自衛する意識でした。それと共に未だ多くの行方不明の方がいる中で、人によって様々な向き合い方をされていることも知りました。
あのときの記憶を呼び起こすのではなく、今の人たちの見ているもの、感じていることを、不器用な2人の主人公を通して少しでも共有できたらと思います。

【プロフィール】
埼玉県出身。学習院大学文学部卒。
大学在学時よりMV 制作会社に所属し、卒業後はスポーツインストラクターやテレビ局の事務などで苦虫を噛む思いをして働きながら、映画や脚本のクラスに通う。
NCW卒業後、短編映画を制作し、2019年製作の『次は何に生まれましょうか』(主演:根矢涼香)が福井駅前短編映画祭2019グランプリなど多くの賞を受賞する。
2020年製作の『愛のくだらない』(主演:藤原麻希)が第14回田辺・弁慶映画祭にてグランプリを受賞、10/30より池袋シネマ・ロサ他で公開される。

稲村久美子

稲村久美子/プロデューサー

石巻に通って10年以上の時が経ちました。
当時知り合った子ども達も、成人して就職したり結婚したりと時折元気な姿を見せてくれます。
昼間、避難所を回り夜その日の宿に戻ると泣いていた日々を決して忘れることは、出来ません。
私は、なぜここに来てしまったんだろう?自分のやっていることは、正しいのだろうか?
当時、お金も力も何も無かった自分に出来ることは、ほんの僅かでした。
それでも、沢山の方に支えられながらここまで来ました。当時より、ずっと支援して下さった皆様に改めて感謝致します。
映画の撮影も無事クランクアップしました。
この作品を今後多くの方に届ける為に、皆様にお力添えと、作品を今後も見守って頂ければと思います。
宜しくお願い致します。

【プロフィール】
1967年4月生まれ。有限会社エイジア代表取締役。日本心理学会所属認定心理士。映画プロデューサー。25歳で独立起業。震災時「東北関東草の根支援プロジェクト」を立ち上げ、主に石巻へ通う。
一男三女と猫5匹の母。

中村更紗

中村更紗​/中元玲 役

中元玲役を演じさせていただきます、中村更紗です。
十年前、私も玲と同じ十七歳で、地元岩手県にて震災を経験しました。
けれど、私は被災者ではない。その思いが、震災に纏わる作品に関わる事に長く影響をしてきました。
しかし、脚本を初めて読んだ時、震災の事実だけではなく、玲の大切な人を無くした後の在り方に共感をしました。そして、この物語の終わりに私自身も改めて前を向かされました。
そんな、大切な人への想いがこの作品を通して届くよう、撮影に臨みたいと思います。

【プロフィール】
1993年11月15日生まれ、岩手県出身。
2016年より演技を始め、以降舞台を中心に活動。2020年より自主制作映画や広告等、映像演技を本格的に開始し、現在公開待機作を多数控える。https://linktr.ee/sarasanakamura

二田絢乃

二田絢乃​/多部凪 役

多部凪役を演じました二田です。
まず、この映画に興味を持っていただきありがとうございます。石巻で3日間、埼玉で2日間の撮影が無事終了いたしました。
石巻は私にとって初めての場所でした。とても強くてやわらかい街だと思いました。特に感じたのは海の風です。このまま留まってるわけにはいかないぞ、進んでいくぞ、という強い意思感じました。
そんな石巻で育った玲と凪も強くてやわらかい人です。でも時には人のために、自分のために、そして自分が生まれ育った街のために、やわらかくいれないときがあります。そんな人間らしさを、石巻の風と共に感じていただけたらと思います。
完成は先になると思いますが、何卒応援よろしくお願いします。

【プロフィール】
慶應義塾大学卒業。高校で演劇に触れ、大学でも継続して打ち込む。
卒業後、会社員として働きながら舞台のみならず映画やCMにも活動の幅を広げている。現在は劇団エンニュイ『無表情な日常、感情的な毎秒』に継続して出演中。観たお客様の人生を豊かにする、そんな伝説を残したい。

卯ノ原圭吾

卯ノ原圭吾​/辻祐太 役

10年前、石巻を「いしのまき」と読むことを知りませんでした。
僕が演じた辻祐太は、僕と同じ東京都出身で、震災に対してどこか他人事のように感じているうちの1人でした。
今回撮影で初めて石巻に行き、感じた雰囲気、匂い、温度、湿度。
祐太としても、僕としてもそこで受け取ったものをそのまま表現できたと思います。
これは単に震災の物語ではありません。
人という生き物の物語です。
たくさんの人に届きますよう どうぞよろしくお願いします。

【プロフィール】
1993年6月9日出身東京都。
明治大学シェイクスピアプロジェクト「ヘンリー四世」主役。
代表作「仮面ライダーエグゼイド」(2017)、「ドクターX~外科医・大門未知子~ シーズン6、7 浅利真蔵役 レギュラー出演」(2019・2021)、「Blue」(2021)

坂巻佑​/菱川あん 役

いろいろ震災について調べたつもりでおりましたが、現地の復興祈念公園で見る津波の映像や語り部のかたの言葉は、自分の家で動画をみるのとは全く違いました。
石巻を訪れさせていただいたこと、とても感謝しています。
震災を風化させないために、映画を作ることはたいへん意義のあることだと思います。その震災関連の作品を野本監督がお撮りになるということで、出演させていただく機会をいただけましたこと、本当に感謝しています。ありがとうございました。

【プロフィール】
仙台出身。北区つかこうへい劇団で初舞台、劇団東京乾電池アクターズラボ卒業。内田英治監督「僕らの方程式」や山岸謙太郎監督「逃想少年」他いくつかの自主映画で主演。「痛快TV スカッとジャパン」「世にも奇妙な物語」「家政婦は見た!」CM「ミニストップ」など数々の映像作品に出演。再現VTR などでは主演50回以上をつとめる。

鈴木達也

鈴木達也​/記者 役

ずっと震災と寄り添える作品に俳優として携わる事が一つの目標でした。
勇気を与えられたらと思ってこの作品に参加しましたが、石巻から伝わる優しさや活気、ユーモアや温かさに逆に勇気をもらいました。
多くの方にこの作品が届くように、この作品を通じて石巻を訪れたい思う方が増えるように、観て下さった方と共に作品が長く成長していくようにと願っております。

【プロフィール】
1978年 埼玉県北本市生まれ
(有)希楽星 所属
舞台を中心に活動しながら個性的な役柄としてCM、再現VTRなど活動は多岐にわたる。

出演作
左様なら(石橋夕帆 監督)、閉鎖病棟 それぞれの朝(平山秀幸 監督)、事故物件 恐い間取り(中田秀夫 監督)、Eggs選ばれたい私たち(川崎僚 監督)、愛のくだらない(野本梢 監督)

多田浩志

多田浩志/カメラマン 役

震災当時、山形の実家の両親が心配でよく連絡していた。「いやこっちはもう片付いたから今は宮城県から避難してきた人ば受け入れてんだ山形は」。
東京から毎週のように石巻の鮎川浜に出向いて活動をしている友人がいた。2年後彼と一緒にその場所へ訪問する機会があった。
そこにあったはずの集落がないことに衝撃を受けた。初めて来た人なら最初から何もなかった場所だと勘違いするくらいの更地になっていた。
軽トラで支援物資運んでいる友人もいた。思えば自分の周りには自然にそういった活動をしている人間が多かった。
そんな折この石巻映画プロジェクトを知り参加の打診を致しました。微力ながら関わることができたことに感謝申し上げます。

【プロフィール】
松本卓也監督率いるシネマ健康会のスタッフを務める。
野本梢監督作品への参加は「次は何に生まれましょうか」以来2作品目。

稲村美桜子

稲村美桜子/多部凪の中学生時代 役

地震があった日、私は保育園にいました。
その日は、母と父が夜まで帰って来られなくて、迎えに来た姉達と祖母の家に行きました。
電気が夜になってもつかなくて、何度も余震があり恐くて泣きました。今でも、忘れられないです。
石巻には、母や父や姉と小さな頃から何度も行きました。仮設住宅のイベントや母のやっていたボランティアの手伝いをしながら、地元の人達と沢山お話をしました。
今回映画に参加して、町が凄くきれいになっていてびっくりしました。
石巻には、良いところが沢山有ります。皆さん、映画を見てぜひ石巻のことを知って下さい。

【プロフィール】
2007年4月生まれ
出演作
朝をこえて星をこえて(ダンス、主題歌ボーカル)、あの頃と甘いシュシュ、次は何に生まれましょうか、一緒に歩こう、ハマノヒロチカ「センチメンタル」MV 他
趣味
スキューバダイビング(PADI /OWDジュニアライセンス)、バトントワリング

isakazu

isakazu/イラストレーター

石巻の方と言葉交わす機会がありました。
節目の10年目に映画を撮るお話をしたときにとても嬉しそうにありがとうとおっしゃってくださった方の笑顔が大変印象に残っています。
私も携われて良かったと思いました。

【プロフィール】
24歳の終わりに南米大陸一人旅に出かける。それをきっかけに絵を描くことが好きな事を思い出して描き始める。
トータル3年程の南米大陸の旅を終えて帰国後、地元埼玉県にて展示会等をしながら作家活動を続ける。
印度放浪半年を経て現在はイラスト制作、Tシャツデザイン、名刺デザイン、ウィンドーペインティング、ポストカードデザイン、CDジャケットデザイン等、あーと活動を広げている。
経歴
1993年 南米一人旅に出る
2000年 ユニセフポストカードデザイン
桶川市響の森市民ホールにて二人展開催
第一回Art Bridge公募展入選
2019年 ISA Graphic Service設立
asia movieキャラクターデザイン
あれぐりあ大陸CDジャケットデザイン
https://isakazu.jimdofree.com/

監督/野本梢 主演/中村更紗 二田絢乃

出演/卯ノ原圭吾 鈴木達也 坂巻佑 多田浩志 稲村美桜子

脚本/野本梢

製作/有限会社エイジア エイジアムービー 石巻で映画を撮るプロジェクト

プロデューサー/稲村久美子

主題歌/『鳥人』ナックルヘッド feat. 心near 作詞・作曲:長瀬誠 歌:心near ギター:長瀬誠 ピアノ:Toshie

挿入曲/作曲:ナックルヘッド ギター:日野雅司 ピアノ:Toshie

音源制作/Sound Valley(スタジオ) オフィス・スパークル合同会社