[ 出演・笠松七海 ]
みんな自分の中の正しさを守るのに必死で本気で 自分じゃない人たちが少しぼやけてしまう。なにに共感して救われるのかは人それぞれなのに 自分と違う形はどこかで遠ざけてしまう。こう思う人もいる、と知るだけでいいと思います。 彼女たちを通して観客の皆さんの中に色々な人の色々な形が 残ったらいいなと願っています。
それから最後に睦ちゃんへ この 2 年間は必ずこれからの人生の大きな糧になります。だから、大丈夫。
[ 監督・野本梢 ]
エイジアの稲村久美子プロデューサーとは『次は何に生まれましょうか』(主演:根矢涼香)をはじめ女性主人 公の生きづらさを描いた作品を多く制作して参りました。今回「女性による女性のための映画を」ということ で始まった企画でしたが、初回の撮影を終えて「女性の ための」と性別で区切るのはどうなのかとお互いに感 じ方向性を変えていくこととなりました。もちろん女性であるがゆえの不遇はあると思います。だからと言っ て男性を非難するだけ、不遇を嘆くだけ、正義を振りかざすだけでは前に進めない。より つぶさ に考え行動す る。一企業のトップとして子育てもしながら歩みを止めずに来た稲村さんと話しながら制作できたこの作品は 私の人生の道標にもなるでしょう。